飛瀧神社(那智御瀧)
那智御瀧
(世界遺産・国指定名勝)
那智の奥、大雲取連山から流れている流水が大瀧となっており、全山に那智48瀧と呼ばれる数の瀧があるとされ、その中でもとりわけ落差が大きいものが那智御瀧になります。
こちらの瀧は一の瀧とも称し、高さ133m、銚子口の幅13m、瀧壺の深さは10mあり、落下する水量は毎秒1トン程とも言われています。
この瀧の上流の比較的に近い場所に二の瀧・三の瀧と呼ばれる瀧があり、一の瀧から三の瀧までの3つの瀧を総称して国の名勝に指定されています。
また、下流のすぐ近くには瀧修業で有名な文覚上人(もんがくしょうにん)が、この地で修業した逸話に因んで名づけられた文覚の瀧があります。
西行法師の「身につもる詞の罪もあらはれてこころすみぬる三かさねの滝」や高浜虚子の「神にませばまことうるはし那智の滝」など、多くの人々が思いを綴った和歌などが残っています。
この付近一帯は吉野熊野国立公園特別地域に定められ、周辺の山は那智原始林として国の天然記念物に選ばれております。
熊野那智大社別宮飛瀧神社
飛瀧神社では、御瀧そのものをこの地に大己貴神が現れた御神体としてお祀りしています。
そのため、飛瀧神社には神様をお祀りする社はなく、直接、那智御瀧を拝礼しております。
飛瀧神社の歴史は非常に永く元々那智山では飛瀧神社の場所で御瀧の神様と熊野の神々がお祀りされており、仁徳天皇5年(317)の年に熊野那智大社が造営され現在の位置に遷ったと伝わっております。
授与所横にある御瀧拝所舞台入口にて受付いただくと、御瀧正面の舞台まで進むことができます。
御瀧拝所舞台
那智御瀧を一番近く、真正面で拝観できる観覧舞台。
延命長寿の水とも伝えられている那智御瀧の瀧壺の水を飲むこともでき、御瀧本祈願所でお参りをすることもできます。
- 参入料
- 大人 300円
小中学生 200円
※未就学児は無料
飛瀧神社社務所横より受付ができ、片道3分程で舞台に進みます。瀧壺の水は道中にある龍の口より流れており、こちらでは御瀧の水を用いて運勢を占えるおみくじをすることもできます。
御瀧本祈願所
那智御瀧や修験にまつわる神様をお祀りしている建物。
祈願所の正面には那智御瀧より見つけられた神霊石が安置されています。
毎月18日にはこちらの建物で権現講祭が斎行され、国の弥栄と崇敬者の皆様の健勝とお願い事をご祈念しております。また、希望される方には特別祈祷も行なっています。こちらの御祈祷は予約が必要になりますので、詳しくはお問合わせフォームにておたずね下さい。