例大祭 「那智の扇祭り」
熊野那智大社の例大祭で毎年七月十四日の昼間に行われます。
この那智の御山の信仰は、神武天皇御東征(約二千七百年程前)の折にこの御瀧を大己貴命(大国主命)の御霊代として祀ったことに始まります。一千七百年程前の仁徳天皇五年に、瀧本から那智山中腹に社殿を遷し祀ったのが熊野那智大社の起源で全国四千有余社の熊野神社の総本社でもあります。
山上の御本社より十二体の扇神輿に神霊を遷して渡御をなし、御瀧信仰の根本たる水の神意を発揚する神事が「那智の扇祭り」です。
御瀧の参道を大松明の炎で浄める様の勇壮さから「那智の火祭り」とも称されます。
我々の生活の根元たる水と火の尊さ、大自然の恵みに対する感謝、即ち神々への感謝の一端を伺える神事であります。
那智の扇祭り式次第
扇神輿
高さ一丈八尺三寸 (約6m)、三尺(約1m)程で、白銅鏡、光、蝶の髭、檜扇の花等で飾り付けられその形象は「飛瀧(那智御瀧)を表す」とされています。
扇は古来「ひおうぎ」と申し、神霊を招くものとして崇められています。
大松明
高さ一丈八尺三寸 (約6m)、三尺(約1m)程で、 大松は1番から12番まであり第一大松が1番重く約50㎏、第十二大松が約25㎏程あります。
直径1尺4寸(44㎝)、高さ4尺(1m34㎝)程で神様が通る道をその火で清める役割があります。
当日の交通案内
例祭「那智の扇祭り」について、交通案内、祭典は下記のようになっておりますので、
ご参考になさってください。
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お車でお越しの方
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那智山域の有料駐車場が満車になった時点で(例年10:30ごろ)那智山中腹にある臨時駐車場(大門坂駐車場他)に駐車後、熊野御坊南海バスのシャトルバス(無料)での移動となります。
那智山域が満車の場合、那智山へ向かう県道において「那智山満車」の啓発看板を提示しております。その際は臨時駐車場へお進み下さい。臨時駐車場域では案内係がおりますので、指示に従って頂きます様お願い致します。
なお、那智山駐車場及び臨時駐車場にも限りがございます。出来るだけ公共交通機関を御利用頂きますよう、お願い致します。
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定期バスでお越しの方
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熊野御坊南海バスの定期バスは通常通りの時刻で運行しております。
当日の乗降位置は「那智山」バス停のみとなります。
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タクシーでお越しの方
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熊野御坊南海バス「那智の滝前」バス停付近での降車が可能です。
「那智の扇祭り」は熊野那智大社の例祭で、国指定重要無形民俗文化財に指定されました。